身近になったうさぎさんをご紹介します。
うさぎさんは寂しいと死んじゃう
とか
うさぎさんに水をあげると死んじゃう
この謎の迷信を現代の人が信じているのかはわかりませんが全くの誤解です。
そもそも水の話は生き物ですからいらないわけがありません。
寂しいと…と言うこともありません。子沢山なのでお母さんといるべき時はいいと思いますが、縄張り意識が高いので1つのゲージで多頭飼いは向いていません。
目次
草食動物
ワンちゃん猫ちゃんと違ってうさぎさんはペット化されるまでの人と暮らしはじめた歴史はそれほど古いわけではありません。
現代でこそ確立されたものではありますが弱肉強食の中では捕食されてしまう側なのです。
なので寂しくて…はさて置いても極度のストレスを与えてしまったりショック状態にしてしまうと亡くなる恐れはあるのでとても繊細な生き物です。
環境を整えて室温を安定させて生活することが1番です。
ペット化されたうさぎささんは、アナウサギを品種改良し、ペットとして種類を増やしたので、穴を掘って生活していた名残があります。
いつの間にか飼いやすいと定評のあるうさぎさんですが犬猫とは全く異なりその生態は一生歯が伸び続ける動物なのです。
特に陥り易い病気が不正咬合です。
うさぎさんを飼うにあたって覚悟しなければならないのはこの症状が出てしまうと食餌の面でかなりの負担となります。
好きなものだけ与え続ければいいというわけではなくなってきます。
歯が伸び続けるという事は食餌をし続けることがうさぎさんの仕事です。
口を動かして牧草の硬いもので歯を摩耗させ続ける。
その行動がなければ口の中で歯が伸び頬っぺや舌に刺さったりと口の中を傷つけてしまうのです。
今ではうさぎさんのごはんは種類ともに豊富になってきましたがペレットを主食としてあげられてるかと思いますが牧草がメインと考えて頂きたいです。
もちろん総合栄養食であるペレットなので適量をあげてください
なので大好きな牧草を見つけてあげてください。
もしも、もともと遺伝子の問題で歯の生え方が真っ直ぐでなかったり噛み合わせが悪かったりすることもあるのでそれは動物病院で診てもらうのがよいでしょう。
ストレスなどでゲージを咬んだり引っ張ったり、顔面を強打して傷ついたりと言った問題行動が不正咬合を招いたりします。
繊細なのは性格だけでなく口の中もという事を覚えておいてください。
わかりやすく見える前歯だけが変な方向に向いていればオーナーさんも気づきやすいかと思いますがうさぎさんは全て歯が伸びるので一概に安心はできません。
口の周りが濡れていて涎だらけだったり食欲不振だったり、糞の大きさや量が減っていると言った異常行動があれば直ぐに動物病院に行ってください。
歯の問題だけでなく食べない時間が長くなれば消化器官にも問題が出てきてしまうので悪化するのはとても早いです。
おやつなど好きな物を把握しておくのは大事です。
ペレットや牧草を全く食べない時などに気分で食べないのか理由を探るのに最適です。
ドライフルーツなどパイナップルやパパイヤのような消化を助けてくれるものはご褒美として適量を与えるのは良いと思います。
身を守る方法として私たちにわかりやすく弱味を見せてくれることはありません。
動物病院で不正咬合と診断されれば処置をするしかありません。
口の中を見てどうなっているか確認し初期段階で処置するだけでよいのか麻酔をかけて手術(歯を削る)しなければならないか(動物病院によっては麻酔をかけずにできるところもあるそうです)判断します。
定期的に症状が出てしまうので獣医さんによく相談をしてください。
体の発達
うさぎさんの後ろ肢はかなり発達しています。
骨の細さに対して筋肉の方が強いので抱っこなどして高い所から落ちてしまったら折れてしまうこともあるそうです。
動物病院で保定する時も怖がってジャンプしてしまわないように目を離せません。
ゲージやフローリングなどで過ごしているので爪は伸びてしまいます。
定期的に爪を切らないと爪が折れてしまったり、滑って肢を痛めてしまったりするので危険です。
その子の性格や病院、ショップによっても爪切りの仕方は変わると思います。
うちの子は怖がりなのでひっくり返して顎を持ち上げて半麻酔にした状態で爪を切るのですが上手くかかっていない時は後ろ肢で攻撃してくるので顔を蹴られないよう気をつけてください。
体が小さいからと言って私たちが敵わない力を発揮します。
突然ゲージの中で走り回ったりジャンプしたり、スタンピング(足だん)をしたりと一生懸命な行動をします。
元気な間は、自分でトイレも毛づくろいも一通りできます。
ころころと表情を変えて表現してくれます。
年齢を重ねて高齢になれば手助けが必要になるでしょう。
うさぎさんの糞は臭いません(食べる糞は臭います)がおしっこはかなり臭うのでケアが必要です。
うさぎさんをよく観察し見守っていきましょう。
まとめ
専門で勉強したものの動物病院で働いて、はじめてうさぎさんの病気を間近で知りました。
獣医さんも小動物というカテゴリで幅広く勉強はされているようですがうさぎさんだけに特化した勉強は働いてから学ぶことが多いそうです。
探してみてはじめてどこの動物病院でもみてもらえるわけではないことを知りました。
鳴かないし臭くないし飼いやすいと言う理由で安易に飼ってしまわないよう人間が気をつけてあげましょう。
うさぎさんも高齢化がすすんでいます。
高齢によって歯科の治療が必要だったり、他の病気やガンになったり、免疫力や食欲が落ちて病院に行かなければならないことが増えてくると思います。
後肢の筋力が衰えて寝たきりになるかもしれません。
いつの間にか介護することになったと驚かないであげてください。
癒しをくれたその子と向き合って最期まで面倒を見てあげてください。